化石の夢

『涼宮ハルヒの消失』 感想

 

 

[あらすじ]

 涼宮ハルヒ?それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった!どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート。

 

[ネタバレ感想]

 映画の方を先に見て原作を読みました。

3巻までの嫌々SOS団の活動に付き合っていたキョンが、ハルヒのいない普通の世界と今までの奇妙で騒々しい世界のどちらを選ぶかの選択に迫られます。

面白くならないはずはないですね。

長門が時空を改変した黒幕ということは映画を観る前から知ってました。

感情のあるif世界の長門は仕草や反応がいちいち可愛らしく、多くの人の心を掴んだのも納得できました。

あと朝倉さんはやっぱり怖い・・・。それも彼女の魅力なんですけどね。

 

自分が好きなシーンはハルヒキョンが七夕の日に会ったジョン・スミスだと告白するところと、キョンが元の世界を選択し、自身が今までのSOS団の活動とSFじみた日常を楽しんでいたことを自覚したところです。

if世界のなんの力もないハルヒだからこそジョン・スミスだと告白できたし、素で放心状態になるハルヒが印象に残りました。

 

5巻から先はアニメにもなっていないようなので、自覚したキョンSOS団がどんな活動や事件に巻き込まれるのか、楽しんでいきたいと思います。